紫薇斗数の夫妻宮

　技術評論社のＳｔａｒｇａｚｅｒのサイドプログラムに紫薇斗数が入っていると思いますが、使い方はお分かりですね。

　さて、著作権の問題か、あまり良い紫薇斗数の本は存在しません。

　殷王朝の最後の時期に活躍した人物と星を重ねて、物語を聞きながら短い時間で、占い方を習得することが可能で
す。

　紫薇斗数の命宮にある星をみて、タイプを割り出します。

　伯邑という人物が紫微星になったわけですが、邑の伯（村の主の伯父）という意味ですから、別の名前があったとも考
えられます。

　伯邑は、紂王に捕らえられていた文王の命乞いに行って、彼に横恋慕しようとして、振られた妲己の姦計により悲劇
の死をとげる美男子ということになっています。

　妲己というのは、史記の悪女列伝に名を残す美女で、お話では九天天女という妖精が、殷王朝を滅ぼすために送っ
た狐狸の精ということになっています。

　妲己を囲っていたのは、暴君の紂王ですが、星は破軍星です。

　紂王の正妻は、姜皇后ですが、これも妲己の姦計で浮気したように貶められて自殺してしまいました。

　紂王は、「酒池肉林」、「炮烙」などの言葉をのこし暴君と言われていますが、支える家臣は傑物が多かったことになっ
ています。

　ここまで書くと、会社を好き勝手にやっているワガママ社長を支えている古参の専務、常務、しっかりものの妻、しか
し、一人の美貌の秘書に狂った社長は妻を離縁して、会社は倒産に・・。と、現代でもありそうな話です。

　夫妻宮の話というのは、夫妻宮にどんな星が入っているかで好きになる人がある程度わかります。

　よく、美男美女のカップルは成り立たないとか、つりあいの取れてないカップルだとか言うのがありますが、夫妻宮に
どのような星が入っているかで違ってくるわけです。

　夫妻宮の星が良くなっていたら、心配なしで、本能に従って、選んだ相手と一緒になって、マアマア、幸せになるでしょ
う。

　これが、夫妻宮が悪い場合、本能に従って、選んだ相手と一緒になった場合、確実に大変苦労すると思います。

　だから、本能に従わないで、夫妻宮に出ている星と違うタイプの人とカップルになったほうが良いと考えます。

　このタイプというのはなかなか面白くて、命宮の星でタイプをだして、殷王朝の話とあわせてみると面白いわけです。

　実際に、紫微タイプ（伯邑）と破軍タイプ（紂王）は、それほど相性は悪くは無いのに、紫微タイプ（伯邑）と貪狼タイプ
（妲己）は悪いです。

　やさしそうな女の人でも、強そうで、怖そうなオア兄さんタイプが大人しくなってしまう人がいるでしょう。

　天府タイプ（姜皇后）と破軍タイプや炎星・鈴星タイプの関係です。

　いつもは、静かで威張らない人が、元気な人をピタリと抑えたりすることもあるでしょう。

　紂王とその配下の関係や、文王とその配下の関係です。

　紂王と姜皇后、妲己の関係、伯邑と妲己の関係など。

　太公望は８０歳過ぎてから、文王に見出された大器晩成の人です。

　８０歳まで、芽が出ず、妻・馬千金にも見放されて仕方なく釣り糸を垂れて、過ごすという毎日でした。

　馬千金も８０歳ぐらいまで、色々と夫が良くなるように頑張ったでしょうが、開運まで待てずに離婚してしまいました。

　夫妻宮に同宮することはない関係ですが、妲己の姦計により、黄飛虎将軍の妻、買夫人を紂王は自殺に追い込んで
しまいます。

　その為、殷の軍の黄飛虎将軍は、周側に走ってしまいます。

　傷つけたくないのに、傷つけてしまう。意識しないのに相手を傷つけ、周りのものからの信用を失う恐ろしい関係に注
意しましょう。

　女性の将が同宮すると二婚・再婚の命です。

　でも、日本や中国ばかりの人が紫薇斗数の対象ではありません。

　妻の数が複数とか、夫の数が複数という厳しい環境もあるのです。

　西洋占星術をやっている方には、あまり興味がないかもしれませんが、生まれた時間が不明のとき、時間を割り出す
ために色々と苦労をするとおもいます。

　紫薇斗数を選択肢に入れて、２時間の間に絞り込む方法は便利です。

　軽く、小説や歴史を楽しみながら、男女の機微を研究するのも趣があるかもしれませんよ。